台湾に行ったら、なんだかんだ一度はやってみてほしいのが“オニテナガエビ釣り”。
ちょっとしたレジャー感覚で楽しめて、しかも釣れたてをその場で焼いて食べられます。
実は、初心者でもちゃんと釣れるコツがあって、地元の人の間でも人気です。難しそうに見えて旅行者も意外とハマります。
こんなエビが釣れます
この記事では、台湾の釣り堀文化の中でも人気な「釣蝦場(※エビの釣り堀)」でのオニテナガエビ釣りについて、道具の選び方から釣り方のポイントまで、現地で釣りを経験した釣り歴20年以上の筆者がお届けします。
オニテナガエビとは?
オニテナガエビは、いわば“日本のテナガエビの大型版”。
日本にもテナガエビがいますがそのサイズとは比べ物にならないサイズです。「鬼」という名前の通り比較するととにかく大きい。スーパーに売っているブラックタイガー位のサイズです。え、そう書くとそんなに大きくない?いやいや、テナガエビと比較して「鬼」ってことですからブラックタイガーや車海老との比較はやめてください。
だって通常のテナガエビのサイズは体長は約10cmほどで、これ。
オニは上の写真。30cmほどですよ?ハサミ入れたら60cmほどになる個体もいると言うんですから!!
脱線しました。
外見にもどりますが、ほんとに爪も立派で、引きもなかなかのもの。台湾ではこのエビを室内の釣り堀で釣らせてくれる「釣蝦場(ティアシャーツァン)」がたくさんあって、BBQ付きで遊べる場所も多いです。
繰り返しになりますが、旅行の途中でふらっと寄って遊べます。現地の人もどうやら好きな人は好きなようで、自作の仕掛けなど独自性のあるものなどが見られました。カップルや家族連れも見られ、リラックスしにくる定番スポットとして利用されている様子。(※釣り歴20年以上30年未満の日本人目線です)
エビ釣りは夜市などでもみられる定番アクティビティ。日本で言えば縁日の金魚すくいのようなノリでいたるところに点在している。しかしこれらは引っ掛け釣りのようで、この記事で紹介する「餌を食わせて口にハリを掛けて釣る」という釣りはちゃんとした施設で楽しむもののようだ。場所についてはGoogleマップで釣蝦場と検索するとたくさんでてきますが、今回行ったのはここ。「Fun蝦休閒釣蝦場」です。
必要な道具と仕掛け
基本の装備:すべてレンタルできることがほとんど
- 竿:釣蝦場専用の短いエビ釣り竿(1m前後)。日本でいうなら鯉の釣り堀でレンタルできるような竿。
- 仕掛け:シンプルな2本針仕掛け。ウキ→ヨリモドシ→ハリス付きの針2本という仕掛け。工夫の余地はありそうだが問題なく釣れる(レンタルはウキあり。ただし現地でマイロッドを使っている人はウキのないミャク釣りスタイルで楽しんでいる人もちらほら見られる)。
- エサ:乾燥した桜えびのようなもの。アミだろうか?
- スカリ:釣ったエビを入れておくため。
オニテナガエビのまわりに散らばっているのが餌。お好み焼きなどにいれる乾燥エビに近いです。
釣り方の基本手順
- エサを針に丁寧に付ける。なるべく小さくカットする。ハリは袖3号くらいが最適そうではあるが、レンタルでついていたのはチンタメバル5号位のサイズだった。乾燥エビの頭を落としてハリの曲がりに沿って刺す。
- 水中の障害物の近くに静かに仕掛けを沈める。縦ストと呼ばれる縦のストラクチャー(障害物)には個体数が案外少なく、エアーレーション付近に多くいたイメージ。エビは底を這っているのでボトムを狙う。レンタルの場合はとくにウキ下の変更は不要だった
- 手ごたえ(エビがエサをついばむ動き)を感じたら、焦らず待つ。ウキが横にスライドしたら食っている証拠。旅行客であればレンタルがほとんどであろう。レンタルはウキの浮力が強すぎる傾向にあるので完全に沈むことはほぼない
- 竿を勢いよく持ち上げる。ゆっくり上げると刺さらない。
- 竿立てて引き上げる。水面と並行にしたほうが竿のしなり等を使えるためバレにくそうだがそこよりも合わせる速度と刺すという気概が大切そうであった。肘から上げるより手首のスナップも使ったほうが瞬発的な掛けの動作を使えるので手首も使ったほうがよい。
釣果アップのコツ
1. 誘いは「超微細」に
エビは上から落ちてきたものに反応しやすい様子。1分に一度は仕掛けを持ち上げてエサを入れ直す。エアーレーション等が発生させる水流付近に落とし、餌をゆるく流すようにする誘いも有効。
2. アタリを見逃さないために手感度を重視
ウキが揺れる、沈みきらないが少し沈むなどはアタリ。これを合わせていくと数を伸ばせそう。集中力が命。
3. 針がかりを焦らない
アタリがあってもすぐには合わせず、しっかりエサを咥えるまで5〜10秒ほど待つと釣果アップ。繊細なので見間違いもあると思うのでじっくり見極めるべし。
4. エサの大きさと付け方を調整する
大きすぎると食いつかないし、小さすぎると針がむき出しになる。試行錯誤して「ちょうどいい」を探るのがカギ。針先は0.5mm〜1mmほど出すのがよい。
5. 施設のクセをリサーチ
釣蝦場によって放流時間や釣れる場所に違いあり。常連の立ち位置や釣れてる時間を観察しておくとヒントになる。案外子どもが連発していたりする。常連のアワセは参考になる。
釣った後の楽しみ:その場で調理!
台湾の釣蝦場の魅力はなんといっても「釣ってすぐ焼ける」こと。
塩焼き、ガーリック炒め、バター焼きなど、施設によって調理スタイルも選べます。
自分で釣ったエビをその場で味わえるって、やっぱり格別。
施設内で焼けます。美味しい。
よくある質問(FAQ)
Q. エビが釣れないときはどうしたらいい?
A. エサの種類やサイズ、投入ポイントを変えてみましょう。また、釣れている人の仕掛けや場所を観察するのもアリです。
Q. 服装はどうすればいい?
A. エビが跳ねて水がかかることもあるので、濡れてもいい服がおすすめです。
Q. 初心者でも釣れますか?
A. はい!釣蝦場は初心者向けに設計されているので、コツさえつかめば十分楽しめます。
まとめ
オニテナガエビ釣りは、台湾旅行中にちょっと立ち寄って遊ぶのにぴったりなアクティビティ。
気軽に始められて、釣ったらすぐ焼いて食べられる“全体験型レジャー”です。
初めての人も、この記事の内容を押さえておけば、きっと楽しめるはず。
1時間で5尾ほど釣れた。はじめの30分は壁際などをねらってアタリがでなかったのでこの記事を読んだあなたなら最初からトップスピードでもっと釣れるはずです。
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